真空管アンプ関連(趣味のブログ)
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全段差動アンプ本命に着手-2
ユ-ザ-様よりありがたいレビュ-をいただきました。
ユ-ザ-様からのレビュ-(1)
Spazione PA99D-EX-Ⅱは、初期モデル PA99D-EX の改良版として登場した全段差動A級プッシュプルアンプです。
初代PA99D-EXは ECC88(6DJ8)と ECC99 を用いた直結構成で、「超低雑音・高ダイナミックレンジ・広帯域」という特性を備え、出音は繊細で定位に優れたアンプでした。
クラシック音楽を聴くと、無音から音が立ち上がる瞬間のダイナミックさや、終わり際の消え入るような減衰の描写が見事で、音楽に深く没入できる仕上がりでした。
欠点を挙げるとすれば、DCバランス調整の頻度が高いこと、そして高分解能ゆえに楽曲によっては繊細すぎる印象を受けることの2点ほどです。
この初代モデルはすでに廃番となっており、現在は改良版の PA99D-EX-Ⅱ が販売されています。
主な改良点は、直結からCR結合へ変更されたことで、DCバランス調整がほぼ不要になった点です。
今回は、このPA99D-EX-Ⅱを「どうしても自分で組んでみたい」という思いから、上級者向けパーツセットを用いて組み立てることにしました。
キットではないためメーカーのサポートはなく、すべて自己責任での組立作業となります。
■ 組み立て準備
まずは参考回路図を書き写して、差動プッシュプルアンプの動作について理解を深めました。
さらに、シャーシ写真を原寸大でプリントし、階層別の実体配線図を数パターン作成。
PC上で回路図から実体配線図を起こす作業は比較的容易で、この「どの配線ルートが最適か」を検討している時間が、組み立て工程の中で二番目に楽しいときです。
最終的な実体配線図が決まったら、いよいよ実作業に入ります。
■ 組み立て工程
私の場合は、まずシャーシに直接取り付ける小物部品(入出力端子、VR類、電源コネクタ、ヒューズ、端子類、9Pソケット)から着手し、次に重量のあるトランス類を固定して傷防止の養生を行います。
配線は電源回路から始め、出力段、初段へと遡る順で進めるのが好みです。
実際に作業を始めると、A4サイズ相当のシャーシがいかに狭いかを痛感します。
机上では簡単に見えた配線も、実際にCRを取り付け、配線を引き回すとなると難易度は高く、非常にチャレンジングな作業でした。
ブロック単位で配線が終わるごとにテスターでチェックし、全配線(NFB除く)が完了したら再度チェックを行って、電源投入へ。
設計値よりやや高めの電圧を確認した後、真空管を挿して電圧チェック、動作確認、DCバランス調整と進めます。
ダミー抵抗からスピーカーへ切り替えての初音出しは、やはり組み立ての中で最も楽しい瞬間です。



