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真空管アンプ関連(趣味のブログ)

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全段差動6GB8アンプ 試聴

2026-03-04
試作機6GB8(3T)試聴の様子
前回の続き。EL34試作機に6GB8を差し替えて試聴しました。まずはピアノソロにて確認。EL34同様に派手さはありませんが落ち着いた音相です。EL34との比較では(瞬間切替は出来ませんが)端正で反応の良さが際立つEL34に対して中庸な印象です。差動アンプの特徴である低域の充実、正確性は共通ですが、際立ったところがない優等生の出音のようです。これも時間経過(エージング)で変わっていくものとは思います。SRPP差動1段のドライブでも感度の良い6GB8は余裕しゃくしゃくでした。E120PMD-EXとの比較では、やはり音の濃さ、押し出し感、ライブ感ではKT120が優位ですがドライブ段の違いによる面もあると思っています。単段で余裕のドライブが可能な6GB8は貴重な存在と感じました。代品/互換品がなく入手難なのが残念です。EL34ステレオパワ-アンプの試作途上での寄り道でしたが出力管の違いによる音の変化もさることながらドライブ段の違いによる出音の印象が自身の中で明確になりました。

全段差動アンプ本命に着手-3 試聴

2026-02-27
試作機試聴の様子
真空管式全段差動アンプ”Spazioneシリ-ズ”プッシュプルステレオアンプの試作機(モノラル仕様)完成。試聴の様子です。
まずはモノラル音源/ピアノソロにて確認。派手さはありませんが極めて端正で反応の良さが際立つ印象です。差動アンプの特徴である低域の充実、正確性は有しつつも淡麗で寒色系の出音のようです。これは時間経過(エージング)で変わっていくものと思いますがほぼ計画時のイメ-ジ通りとなりました。E120-EX(KT-120モノ)との比較ではこれも予想通りで音の濃さ、押出感、ライブ感ではE120-EXが優位ですが繊細さ、しなやかさは本試作機の良さを感じます。私自身もEL34(3T)の出音は大好きですし差動PPにしてもその良さは変わっていません。ドライブ段の構成がことなりますので単純比較は出来ませんが良い感じです。次は6GB8による試聴を行う予定です。

全段差動アンプ本命に着手-2

2026-02-27
試作モノラルシャシ配線終了
真空管式全段差動アンプ”Spazioneシリ-ズ”プッシュプルステレオアンプの試作機完成。EL34(3T)10Wx2程度を想定。既報の通り以前作ったモノラル用シャシでの試作機が完成しました。前段を12AX7/SRPPの差動1段でドライブして確認しました。現行のモノラルシリ-ズは前段は2段構成でしたが感度の良いEL34を採用することでSRPPとしたものの1段での試みとなりました。SRPP動作のため特性上の高域の伸びも良好でスペック面では申し分のない特性となりました。手元に日本/東芝が誇る純日本製の6GB8がありましたので差し替えが可能なようにトグルSWを設けました。これは恐るべき高感度で6BQ5に匹敵するほどです。特性上はEL34の上を行き機能/性能は素晴らしい真空管だと実感しました。
簡単に入手できる真空管ではありませんので製品化は無理ですが・・・音質面ではどうなるのか?楽しみたいと思います。
写真は試作機の内部です。試作機なので配線引き回しは雑ですが恥ずかしながらの公開です。

ユ-ザ-様よりありがたいレビュ-をいただきました。

2026-02-17
PA99D-EX-Ⅱの組み立て・測定・試聴の記録
真空管式全段差動コンパクトアンプPA99D-EX-Ⅱのレビュ-をいただきました。コンパクトサイズで手配線仕様のため、キット扱いはしておりませんがベテランの方には全部品と回路図のみのパーツセットを用意しています。今回このパ-ツセットをご購入いただいたユーザ様よりレビュ-を頂戴しました。価格/出力で考えるとコスパ最悪の製品ですが大音量派でない限り通常使用で出力面で不足は無いものと思っています。設計者としては小出力ならではの微細で反応の良い出音、加えて差動アンプの良質な低域とSNの良さはこのアンプの大きな魅力であると考えております。
お伺いしたところリスニング環境が非常に良い状態(スタジオに近い状況?)とのことですの音の立ち上がり、消え際など本アンプの特徴が際立ち過分なお褒めの感想をいただけたものと思っております。いただいたレビュ-をそのまま掲載いたしました。

ユ-ザ-様からのレビュ-(1)

2026-02-17
PA99D-EX-Ⅱ 組立記録
配線途中の状況

Spazione PA99D-EX-Ⅱは、初期モデル PA99D-EX の改良版として登場した全段差動A級プッシュプルアンプです。

初代PA99D-EXは ECC88(6DJ8)と ECC99 を用いた直結構成で、「超低雑音・高ダイナミックレンジ・広帯域」という特性を備え、出音は繊細で定位に優れたアンプでした。

クラシック音楽を聴くと、無音から音が立ち上がる瞬間のダイナミックさや、終わり際の消え入るような減衰の描写が見事で、音楽に深く没入できる仕上がりでした。

欠点を挙げるとすれば、DCバランス調整の頻度が高いこと、そして高分解能ゆえに楽曲によっては繊細すぎる印象を受けることの2点ほどです。

この初代モデルはすでに廃番となっており、現在は改良版の PA99D-EX-Ⅱ が販売されています。

主な改良点は、直結からCR結合へ変更されたことで、DCバランス調整がほぼ不要になった点です。

今回は、このPA99D-EX-Ⅱを「どうしても自分で組んでみたい」という思いから、上級者向けパーツセットを用いて組み立てることにしました。

キットではないためメーカーのサポートはなく、すべて自己責任での組立作業となります。

 

■ 組み立て準備

まずは参考回路図を書き写して、差動プッシュプルアンプの動作について理解を深めました。

さらに、シャーシ写真を原寸大でプリントし、階層別の実体配線図を数パターン作成。

PC上で回路図から実体配線図を起こす作業は比較的容易で、この「どの配線ルートが最適か」を検討している時間が、組み立て工程の中で二番目に楽しいときです。

最終的な実体配線図が決まったら、いよいよ実作業に入ります。

 

■ 組み立て工程

私の場合は、まずシャーシに直接取り付ける小物部品(入出力端子、VR類、電源コネクタ、ヒューズ、端子類、9Pソケット)から着手し、次に重量のあるトランス類を固定して傷防止の養生を行います。

配線は電源回路から始め、出力段、初段へと遡る順で進めるのが好みです。

実際に作業を始めると、A4サイズ相当のシャーシがいかに狭いかを痛感します。

机上では簡単に見えた配線も、実際にCRを取り付け、配線を引き回すとなると難易度は高く、非常にチャレンジングな作業でした。

ブロック単位で配線が終わるごとにテスターでチェックし、全配線(NFB除く)が完了したら再度チェックを行って、電源投入へ。

設計値よりやや高めの電圧を確認した後、真空管を挿して電圧チェック、動作確認、DCバランス調整と進めます。

ダミー抵抗からスピーカーへ切り替えての初音出しは、やはり組み立ての中で最も楽しい瞬間です。

 



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